小動物の管理

小動物の管理に大切な事を少し説明致します。

小動物は良く下痢をする事があると思います。

いくつか原因がありますが、原因と対処方法を説明したいと思います。

ウサギやチンチラ、デグーなどの小動物で移動や環境変化に伴うストレス性の下痢があります。

他にも餌の問題などで下痢になる事もしばしばあります。

いきなり目の当たりにすると病気を疑うかもしれませんが、ここは冷静に判断をして頂きたいと思います。

 

まず小動物の状態を確認して下さい。

痩せている、毛並みが悪いなどが無ければ一時的な体調不良となります。

顔の表情を確認する事も大切です。

具合が悪そうにうつろな目をしている場合は生命の危険がありますが、普通に元気そうな顔をしている時には一時的な下痢になります。

小動物の多くは環境変化に弱い所があります。

輸入やブリーダーからの移動、もしくは問屋からショップへの移動、ショップから個人宅への移動など、移動の度にストレスを受けます。

これは小動物だけでなく、全ての動物にも当てはまります。

移動した際には細心の注意が必要となります。

移動した時の注意事項は、まず環境に落ち着くまでは人目の付かない場所で管理をする事です。

冬季・夏季などでは適切な温度(寒すぎず・暑過ぎず)を守ってください。

冬季の場合、小動物などは部屋を暖める他に、シート型のヒータを端の方に置いて暖かい場所とそうで無い場所を作ると良いです。

移動したては環境に馴染むまでは狭い場所で静かに管理をし、飲み水を飲んでいるか、どのような餌を食べているかをしっかり確認して下さい。

(元いた場所ではどんな管理をしていたか、どんな餌を与えていたかをしっかり確認して下さい。)

その時の飲み水ですが、冷たい水では無く、暖かいお湯を与えて下さい。

特に夏季の暑い時期には喉が渇き、一気に水を飲み干してしまう事もあります。

冷たい飲み物を飲み過ぎると流石の人でもお腹を壊します・・

 

次に与える餌です。

ウサギなどは食べつけない餌を食べると直ぐに下痢をします。

ウサギやチンチラやデグーなどはその傾向が特にあります。

モルモットだけは何を与えても大丈夫ですが・・・

基本は牧草で、プラス専用ペレットくらいで良いとは思います。

副食のおやつでウサギなら野菜類を、チンチラやデグーなら種子や乾燥した草やドライフラワー、デグーは野菜も食べますので与えても問題ありませんが、この辺りは普段食べているかどうかをしっかり確認してから与えて下さい。

(チンチラに野菜を与える時には天日で数日干した物を与えます。)

食べつけて無ければ必ず下痢をします。

下痢をしたら一回与えるのを止めて、下痢が止まったら数日様子をみて少量ずつ与えれば徐々に腸が馴染んできます。

特にウサギは産れてこのかた一度も牧草を食べた事が無ければ、主食の牧草ですら食べて下痢をしますからね・・・

時間を掛ければ改善しますのでご安心下さい。

度々目にするのは生野菜をウサギにあたえるとは・・・と大騒ぎをする方がいますが、大騒ぎをするレベルの話ではありません。

小さい頃から食べていれば与えてもなんら問題の無い物です。

 

先日、輸入されて間もないチンチラがストレス性の下痢になり2日程治療しておりました。

下痢も2日程で止まりました。

元々餌も良く食べていたので特に心配はしてませんでした。

同時に輸入されて間もないブラックデグーも1匹下痢をしてました。

こちらは餌が合わなかっただけです。

牧草とペレットのみの餌に切り替えて1日で下痢は止まりました。

多少は下痢をしても、特に家で残す生体に関しては徐々に家の餌に切り替えなければならない為、様子を見ながら餌に対する耐性を持たせてます。

基本は同じ餌にしたいですからね・・

今は乳酸菌を使うので良いのですが、使ってなかった頃はシート型のヒーターで加温をして、牧草のみの食事にし、水分を切って半日から1日様子をみてました。

時にウサギはこのように対応しております。

ウサギの場合は一日で最低限必要な水分しか与えてません。

時に今時期はがぶがぶ水を飲んでしまうので、与えすぎても良い事がありません。

このような対応をするのはあくまでも生命力がある生体にのみに対してです。

 

ハムスターのウェットテールも様々な要因がりますが、この辺りも乳酸菌と水分の少ない餌(蒸かしたかぼちゃやサツマイモ)などを与えて様子をみます。

酷い状態でなければ立ち上がりますが、ダメな時は何をしてもダメでした。

何年か前の産地から来るゴールデンハムスターがこれで随分死んだようです。

ようです・・・と言うか、私も随分これで苦労させられましたからね・・・

 

温度管理では、毛の4つ足は大体同じ感じです。

暑さに強いフクロモモンガはさておき、寒さに関しては大体同じです。

チンチラも寒さに強い訳では無く、寒さが得意というだけで10度以下になると小さい個体は凍死します。

度々ショップで夏のチンチラは暑さで死ぬと言いますが、そもそもデグーとチンチラは同じ環境下で生息してしてます。

デグーが普通に管理できていて、チンチラが管理できない事はまずありえません。

食事は若干違いますが、温度管理はほぼ一緒ですからね。

しいて言うならウサギも似たようなものです。

チンチラだけ特別な訳ではありません。

ショップでチンチラ爆死事件の話は良く聞きますが、半分は輸入問屋の立ち上げ不足、半分はショップ側の管理不足です。

私のお世話になっている輸入元さんでは、全ての生体に対してしっかりとした立ち上げを行い、相手側に渡しております。

(そこまでしっかり立ち上げた生体でも、ショップ側で落としてしまっているという事実です。)

しかしこれをやっている問屋さんはほぼ無いという・・・

大半は輸入されました→即出荷です、だそうです。

その為、元々知識や経験不足のショップ側で爆死させてしまうそうですね。

正直そんな状況下でも立ち上げする方法はいくらでもあるのですがね・・・

先日治療したチンチラも、普通のショップではまず立ち上げ出来ずに殺していたでしょうから。

 

一番怖いのは移動したばかりの時で、その時にどう対処をしたかでその動物の生き死にが決まります。

これだけあちこちで死んでいる話を聞くと、何のために産れて、何のために日本に来たのか・・・・

管理に関してもけして難しいものでもありません。

要点をしっかり守っていれば、ウサギにしろチンチラにしろ、そうそう弱い動物では無いのでしっかり立ち上がります。

とある魚屋から来るフェレットは結構死んでしまうと、あちこちで情報が入ってきます。

・・・・フェレットを何処でどうやったら死ぬのか・・・・正直私には分かりません。

ちなみにとあるショップでは、フェレット(魚屋)は死ぬものだと思っていたと・・・そう言われた付き合いのある輸入元さんは言葉を失ったそうです・・・

 

鳥・小動物に関しては素人以下の魚屋が、一端に鳥・小動物屋を気取って劣悪な状態の生体をあちこちのペットショップに卸しているのも問題ですが、そんな所から仕入れるペットショップも同罪です。

あの生体の状態を見たら虐待以外の何物でもありません。

プロ意識のあるショップさんは絶対にそんな業者から仕入れませんが、そんな業者と関わって仕入れをしているショップも同様に素人以下という事です。

こんな問屋やショップが商売できなくなるような、しっかりとした法整備をして頂きたいとお国には強く言いたい。

くだらない文面だけを変えたようなザルのような法の施工では無く、しっかりと動物愛護法を厳しく改正してほしいと願ってます。

 

 

最後に

ヨウムの「ぷりん」(登録記号番号 第190-004427号)です。

今日もこねくり回してました。

霧吹きで水を吹きかけていたら、何か見えない敵と戦っているような動きが笑えました。

そんな事をしていたら爪が皮膚に刺さってしまったので、「ぷりん」を爪切りの刑に処す。

大人しく良い子に執行されてました。

「ぷりん」・・・いきなり「ヤダ」と言い始めました。

これ、コミドリコンゴウインコの「こち」の真似です。

しかも声まで同じと言う・・・しかも絶妙なタイミングで「ヤダ」って言います。

家の連中色々しゃべるので困りものです。

 

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