昨日の「たいたい」です。
雷が鳴ったので外の様子を見に来ました。
動画
https://www.instagram.com/p/CRT58MjFmk9/
雨の匂いがする・・
流石の「たいたい」も今回の雷の轟音にはびっくりしてました。
さて家のデグー達の話です。
まずはブルーのデグーです。
https://www.instagram.com/p/CRTDrOwlPL6/
左側が家の血統のブルー、右側が他血統のブルーです。
デグーが日本に入って来た頃、ブルーは綺麗な色彩をしておりました。
それがいつの間にか色が黒ずんできて汚くなってきました。
アグーチなんだかブルーなんだか分からないデグーがブルーで販売さるようになって、それ以降段々ブルーが汚くなってきたと記憶しております。
アグーチも交配を重ねると色素の薄いベビーが産まれる事があります。
それをブルーで出してしまったのが始まりかと思います。
ちなみにブルーの色素抜けはシルバーと言って販売していましたかね。
ブリーダーには何度も説明をしまいた。
あれは成長と共に色が戻るよ・・と。
家の血統のブルーがTwitterで少し拡散されたようですが、「これはシャンパンブルーかもしれない」と言うコメントを見つけて笑ってしまいました。
シャンパンと言うのはクリームのデグーを指す意味合いです。
国によってはシャンパンのような色をしているクリームをシャンパンと呼んでいます。
何でもかんでも適当な名前を付けて売らないでもらいたい・・・
家のブルーはそもそもブルーと言われているデグーが信用できなくて、わざわざある品種からブルーの因子だけ抜きだしたものです。
交配の過程でブルーを掛けた時に計算上ありえない品種が産まれたりしていましたが、今思うと自分がブルーと思って交配してデグーはブルーでは無かったのでは?と思っております。
色素の薄い濃いでどの品種も多少の色の違いがあります。
それに対して名前を付ける事は良いとします。
現に海外でも何通りかの呼び名があるようですし。
しかし根本的な遺伝は変わりません。
ブルーはブルーです。
デグーの品種はパイドとトリコロールを抜かして基本となる品種は8種です。
アグーチ、ブルー、サンド、クリームのアグーチ系、ブラック、チョコレート、スレートブルー(ブルーノンアグーチBNAが正式名称)、ライラックの非アグーチ系の8種になります。
この基本は変わりません。
https://www.instagram.com/p/CRVT0aXlYPr/
このデグーベビー達の親は基本8種が産まれるように計算して掛け合わせたヘテロの親です。
今回は5種類産れました。
ブルーの色が濃いのでBNAになる可能性はありますが、今現状では判断できません。
もう少し成長して鼻の周りが黒くなればBNAです。
そうならなければブルーです。
あくまでも計算上なのでBNAとライラックは産れてくる確率が非常に低いと思います。
それも楽しみの一つです、ブリーダーとしての。
高いお金を叩いて海外から輸入すれば終わりですが、ブリーダーとしては自力で作りたいと思う気持ちがあってしかるべきです。
私の小桜インコを大きくしようというのも、海外からジャンボ小桜を入れてしまえば終わりです。
ただそれじゃぁ何にも面白くもありません。
自分のブリーダーとしての知識や技術が何処まで通用するのか、試してみたいじゃぁないですか。
自分が考えた交配、配合した餌、自分が目標とした事に対する過程がとても楽しくて興奮します。
昔のブリーダーは遺伝子がこうだとか、このスプリット/ヘテロだから今度は何を掛けてこれが産まれるとか、仲間同士で議論をしながら苦労してその品種を作り上げてきました。
私もそうやって先人達の指導を受けながら、そして自分の考え方と複合させながら良い所をピックアップして、そしてブリーダーとして精進してまいりました。
今のブリーダーやなんちゃら業者達はその物を高値で買って揃えて繁殖させれば良いやみたいなのが多すぎます。
その為かどんな過程で産れてきたのか、どんな遺伝子なのか全く分からない人が多いですね。
更にブリーダーとして一番大切にしなければならない原種をないがしろにし、高値で売れる品種物ばかり繁殖させようとしています。
https://www.instagram.com/p/CRVU66LldVQ/
家のヘビーパイド群です。
いまだにホワイトいう品種がいると思っている輩が多すぎますが、優性のホワイトなんてある訳無いじゃないですかね。
デグーのパイド因子は優性なのでその優性の白色が拡張しているだけです。
色素を明るく薄くするクリームがパイドの因子と一番マッチしていて白色にできるだけの事です。
私も個人的に白黒目は好きなので繁殖をさせておりますが、デグーにしてみたら優性遺伝子のパイドはいらない遺伝子になります。
だから優性なんですよね。
パイド×パイドは致死遺伝子になりますしね。
今回の動画の5種が産まれた親ですが、答えは書いてしまっています。
チョコレートとクリームが第一世代となりますが、さてその第一世代の親には何が掛かっているでしょうか?
何をどうしたら8種類の基本品種が産れてくるだろう計算になるのか。
逆にどうやって必要な因子を抜いていくのでしょうか?
目の前の親デグーを見て、じゃぁこの因子をここから抜いてみるか・・と。
別にデグーだけはありません。
私がやっていたキンカチョウもそうですが、オールオレンジを更にオレンジに、トリプルブラックを更に黒く、そしてこの遺伝子が邪魔だから抜こうだとか。
オールオレンジにブラックチークの因子はいらないから抜こう、トリプルブラックにオレンジブレストの因子は邪魔だから抜こうだとか、その一つ一つの遺伝子を理解していれば簡単ですが、理解していなければ大変難しい事です。
デグーの遺伝子なんてキンカチョウや小桜インコから比べれば簡単なものです。
鳥屋からしてみたら小動物の遺伝子なんて簡単なものですから、片手間でちょいちょい遺伝子を調べております。
今の鳥屋では無く、昔からの鳥屋は平気でこんな事を続けてきた人達です。
だから今があるのです。
私も先人達から学んだ事を忘れず、これからもこの業界が発展するように努めていきたいと思っております。
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